CDの納品後に問い合わせが多い、
「iTunes等での曲名表示」についてお話ししたいと思います。
iTunes等での曲名表示の方法は、
CD-TEXTと混同しがちですが、
CD-TEXTとiTunesの曲名表示は仕組みが異なります。
(私もORIGIN入社当初は混同してしまっておりました・・・)
CD-TEXTはテキスト表示対応のCDプレイヤー、カーステレオなどでのみ表示が可能です。
半角英字でないと文字化けしたり、表示エラーになることが多いので、日本では少し敬遠されており、対応のプレイヤーも減っているようですが・・・ヨーロッパではまだまだ一般的に使用されているようです。
ORIGINでもCD-TEXTのマスターでプレスは可能ですが、上記の事をご理解いただいた上で、ご入稿の際にはCD-TEXTであることをお伝え頂ければご対応させて頂きます。
TEXTの設定自体はマスタリングエンジニアさんにお伝え頂ければ、設定が可能かと思います。
iTunesの曲名表示はCD-TEXTとは違い、CDの曲数、時間、曲間などの細かいデータを認識し、CDDB(CDデータベース)【Gracenote】というサーバから曲情報を引っ張ってくる仕組みです。
ですので、ネット環境がない場合はトラック1~2~と表示され、曲情報取得出来ないです。(私のPC内でも、ネットが繋がらない時にインポートしてしまった[トラック1]というが5曲くらいあります・・・整理が大変です・・・)
【iTunesの曲名表示のやり方】
① CDをインポート後、iTunes上で曲情報を入力する(右クリック→プロパティから、曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンルなどを入力)
(ctrlキーを使って全曲選択してからプロパティを開けば、アルバム、アーティスト名など一括で変更が可能です)
② 【CDトラック名を送信】の項目をクリック!
(私の使っているバージョンでは[オプション]の中にこの項目がありますが、バージョンにより異なるようです。)
[正常に送信されました]という表示が出てきますので、
少しタイムラグがありますが、次に同じCDを入れた際、曲情報が表示されるはずです。
※因みに、アートワーク(ジャケット画像)の自動取得はiTunes store上でダウンロード販売している楽曲のみの対象のようです。
iTunes等のサーバー【Gracenote】の他にも、
Windows Media Player等の【allmusic】など、
複数のデータベースが存在するようですが、やはり最低限圧倒的にシェアの多いiTunesはおさえておきたい所です。
折角レコーディング/プレスしたCDなので、なるべくレコ初、販売開始日までに済ませておきたいですね。